春の里山体験(町田)で顕微鏡デモ


2024年4月29日(月)に「春の里山体験」が東京都町田市で行われました。町田市内の農園で子供たちに自然の生きものを観察してもらおうというイベントで親子35組・約90名が参加しました。
周囲を雑木林に囲まれてこの敷地内には池もあってトンボやイトトンボなどが見られるだけでなくヤゴの観察も可。カブトムシが卵を産みにくるので幼虫の採集もできニホンミツバチの養蜂もやっています。オマケに筍掘りまでとの盛りだくさんです。私は顕微鏡でしたが他に楽しいもが皆んな覗いてくれるのでしょうか…。

【やっぱりミジンコ! 顕微鏡操作もプチ体験】

参加した子供たちはまだ学校でも顕微鏡を使っていない年齢が多数。まずはミジンコを見てもらいました。ボトルで白い点が泳いでいるのを目視〜顕微鏡ステージ上にその点を確認〜接眼レンズを覗く。
その白い点を顕微鏡で見ると目あり、触角あり、野菜を食べた腸もあり、バコバコ動く心臓あり。まだ顕微鏡の使い方を習っていない子供たちにもミジンコ標準の対物レンズ4倍から10倍へと倍率を上げての観察も体験してもらいました。複眼につながる神経などもハッキリ見てとれます。
自由にあれこれ自然を楽しむスタイルなので交代してほとんどの家族が眺めてくれました。中には子供に見せずに親が夢中になってくれたり、それはそれで嬉しいものです。

【フィールでもモニター出力まで】

今回使ったのはNikonG型。このグループでは今後も顕微鏡観察をしたいとのことでわざわざ購入されました。スタッフはToughシリーズをもっていてカメラアダプタも欲しいとのことだったので合わせて用意しました。最高画質とは言わないまでもモニターに映された全身像でも第一触角先端の微細構造や尾爪の爪くらいは十分見ることができます。
まあお外で使うというのはある意味での掟破り。メンテでもお手伝いするつもりです。

【ホントは田んぼもあるんだけど…】

一番上の写真で見えている池はもちろんその上に見える2段は実は田んぼです。昨年下見に来たのですがその時は田植えも終わりミジンコネットを軽く振っただけでタマミジンコをはじめ3種のミジンコを確認していたのですが、今年のイベントのタイミングはちょっと早かったです。できれば田植え後にリベンジしたいところですね。そうすれば子供たちが自分で捕まえた採れたてのミジンコを観察することができるのです。
池にはメダカもいるので餌となるプランクトンもいるはず。子供たちにはもっとミクロの世界を探検して欲しいと思います。