【Axioplan】
弊社では数台の顕微鏡を所有していますが撮影で主に使っているのはAxioplan(CarlZeiss社製)です。
Carl Zeissの無限光学系としては1973年のAxiomatに続く第2弾として1986年から 2004年まで販売されたもので、ノーベル賞級の研究者達が現在でも使用している世界最高級の万能顕微鏡で、透過光でも反射光でも使うことができます。
販売当初のAxioplanの価格はかなりのもの。そこで金属部品の検査用として使われていた中古品2台から良い部品を選んで1台に組み直し、さらにコンデンサやレンズを買い足し、カメラアダプタを工作するなどして撮影用に使っています。
【レンズ&コンデンサ(66)】
レンズは主にPlan-NEO FLUARシリーズを使っています。この写真は購入当初に付いていた落射用のセットですが、透過用に明視野、位相差のレンズも買い足しました。
かつては細胞や細菌の微速度撮影を仕事にしていた経験もあり、また微速度撮影装置や保温装置も準備してあるのでコンデンサは位相差にも対応したものを使っています。
【オプトバールモジュール(48):倍率の調整】
顕微鏡の対物レンズは通常1倍に始まり2または2.5倍、4または5倍、10倍、20倍、40倍…100倍とほぼ倍々になっています。
その中間サイズが欲しい時、写真ならトリミングすれば済むことでも動画撮影でのトリミングはドットを減らすことになり画質が低下してしまいます。
オプトバールモジュールには1.25、1.6、2、2.5倍のレンズが組み込んであり、対物レンズ間を3段階に分けてちょうどいいサイズを提供してくれます。
【カメラアダプタ:特注品】
弊社では通常のビデオ・写真撮影の他に微速度撮影も想定しています。
目的ごとに最適なカメラに付け替えるという考え方もありますが、埃の侵入などのリスクもあるので総合力で最適なカメラを選択しました。
2015年3月現在ではLumixGH4をベストとして工作したアダプタを使っています。
【ランプハウス:ハロゲン&LED切り替え仕様】
通常の撮影にはハロゲンランプを使うのですが動画撮影時のフリッカー対策や写真でもシャッタースピードによってはLEDの方が有利なこともあります。
そこでランプハウスの1つをLED仕様に工作。水銀ランプとの切り替えパーツを流用して光源を切り替えて使っています。