2015年4月24日から26日にかけて第2回ミジンコ観察合宿に行ってきました。フル参加は第1回同様、左から鈴木さん、田中さん、坂田明さんと私・忍足です。
【1日目:移動・磯遊び】
初日は現地集合で私は鈴木さんと顕微鏡を積んだ車で移動。採集場所を探しながら海沿いを進み途中で磯遊び。
潮溜まりにはいろいろな生きものがいて見ていて飽きませんが、のんびり観察しているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。
【採集】
予定の時間にちょっと遅れて坂田さんと合流し宿の近くで採集開始。たっぷり採れましたが果たして何が入っているか!?
【顕微鏡のセッティング~観察】
宿に着いたらまずは坂田さんがサンプル処理、私と鈴木さんは顕微鏡のセッティング。今回もメインの顕微鏡はCarlZeiss社の最高峰AxioImagerA2。作業用の実体顕微鏡は照明機能が充実した新製品、Stemi508とStemi305です。
しかし顕微鏡で観察してみると種類が少なく99%はこれ。種類が多ければすでにあるものをひたすら観察するのですが、これはもう一度採集に行かないとダメかなと…。
【2日目午前:宝探し観察】
一晩休んで気を取り直して改めて観察。何か珍しいものは見つかるかなと皆で探しましたが今ひとつでした。
ちなみに画面には写っていない顕微鏡が1台、実体顕微鏡が2台あります。ハイエースならいくらでも積めるといっても多すぎでした。
【なぜか田んぼでミジンコ採集〜海でも再チャレンジ】
昼食のための移動途中で田んぼが気になってちょっと覗いてみることに。するとここにはミジンコがうようよ。網ですくうだけであっという間に大量のミジンコが採れました。あまりの収穫に「もう、これでいいか!」と大喜びの坂田さん。「えー、せっかく海に来たんだから海のプランクトンも採りましょうよ!」と背中を押して移動開始。
ここで坂田さんと古くからお付き合いのある手塚さんと合流、採集場所を案内していただきました。数はともかく昨日と比べて種類は豊富。宿に戻っての観察が楽しみです。
【第1部:淡水プランクトンの観察】
まずは田んぼのミジンコから。このメンバーには見慣れたミジンコ、タマミジンコなのですがAxioImagerA2の暗視野、微分干渉などで見ると一味違います。
左は微分干渉で見たミジンコの単眼、右は暗視野で見た複眼融合前のタマミジンコです。
夕方からはもう一方が参加。左は東京理科大学の朽津和幸教授です。この秋の第24回バイオイメージング学会学術集会の大会長。ここで坂田さんの「いのちが透けて見えるミジンコから思うこと」の講演があります。
きりがないので時間を決めて一旦休憩。手塚さんに「地元の魚しか出さない!」というこだわりのお寿司屋さんに連れて行っていただき海の幸も堪能しました。(写真なし)
【第2部:海洋プランクトンの観察】
夕食後は海洋プランクトンの観察です。一応「ミジンコ観察合宿」なのですが、見て楽しければ何でもありです。
左はソコミジンコの仲間です。昨日と違って他にもいろいろな種類が見つかり、その形の美しさを堪能することができました。
今回撮影した映像はいずれ坂田明さんの講演、YouTubeなどで少しでも多くの方にご覧いただければと考えております。