「ひのまつり」は東京都品川区立の小中一貫校・日野学園が毎年行っている理科実験イベントで今年は11月7日(土)に開催されました。学外からも講師を招いて生徒は普段は体験できない実験をしたり講義を受けて秋の半日を楽しみます。1~4年生は学年単位での実験。5、6年生は8つの講座から2つを選びます。私は5、6年生対象の顕微鏡観察の講師を担当させていただきました。
【生きた微生物を見る!】
普段の授業でも顕微鏡は使うようですが対象は市販のプレパラートということもあるようです。
そこで今回は生きて動いているものを見てもらうことにしました。動物プランクトン代表としてミジンコ、植物プランクトンではボルボックスを観察しました。もちろん生徒が自分で捕まえてスライドガラスにのせるのです。
【動物プランクトン・ミジンコを見る】
まず3種類のミジンコが入ったボトルを肉眼で見てもらいました。ミジンコの仲間は比較的大きく独特の泳ぎ方をするのでいることはすぐに分かりますが、本当にミジンコかどうかや種類までは分かりません。
生徒はここから1匹を捕まえてスライドガラスにのせて顕微鏡でじっくり観察しました。
【植物プランクトン・ボルボックスを見る】
植物プランクトンも3種を用意しました。こちらはミジンコよりさらに小さく緑の点にして見るのがやっとです。できればカバーガラスを掛けた方がきれいに見えるのが理屈ですが、実際にやってみると…難しいですね。とりあえずスライドガラスに水をたらしただけでも丸い球が回転しながら泳いでいる姿を顕微鏡で見ることができたので良しとしました。
同じように浮遊するものとしてツヅミモも用意してありましたがこちらは私がプレパラートにしたものを見るだけとして、形と運動性の違いを確認してもらいました。
【まとめ】
今回の講座では1つ1つの生物についての情報を得ることより、顕微鏡を使って自分の力で小さなものを見ることに主眼を置きました。最後に観察した生きものについての簡単なお話しでお終いとしました。
(追記)
今回は「理科教育研究フォーラム 夢・サイエンス」の松延康さんからお誘いいただき講師を務めさせていただきました。
そちらのホームページの詳細はhttp://www.matsunobu.com/activity/東京都品川区立日野学園-20151107.htmlにてご覧ください