これまでは顕微鏡を使った撮影でも動画中心に仕事をしてきましたが、昨年は写真集の仕事をさせていただいたことから本格的に写真撮影を始めた1年でした。
そして今年は少しでも多くの人に本当の顕微鏡像を見てもらう機会を増やす年にしたいと思い、顕微鏡観察会を始めました。(2018.6)
【初回の訪問は大学同期=生物学専攻の二人】
まだ仕事場を移動したばかりでAxioPlanはセッティングしたもののマクロ関連は箱の中という状況でしたが大学同期のI君とT君が来てくれました。
I君はNikonの600mmで野鳥を撮影するというカメラ好き。かつては顕微鏡メーカーで働いていたこともある顕微鏡通で私個人としてもお世話になりました。彼の実力は東大赤門前のH一郎さんの「あの方やめてしまわれたんですか、いい仕事をする方だったのに残念です」という言葉が簡潔に示しているかと思います。
【まずは見たいものを見る!=T君の持ち込みサンプル】
T君(写真一番上の左)はこの観察会のため出張先の近くの池の水を持ってきてくれるという力の入れよう。とはいえペットボトルに汲んだだけとのことで不安に思っていたのですが、見事タマミジンコがゲットできていました。オマケにワムシも付着。生き物同士の関係も見ることができました。
身近にあって顕微鏡で見る価値のあるものを見つけるのは難しいことです。あまりに小さなものはいるかどうかも分からないのでまずルーペなどが必要になるからです。
【顕微鏡自慢にはミクロワールドサービスのプレパラート】
こちらでも常にいつくかサンプルは用意しています。ミジンコやゾウリムシといった生きものや高級プレパラートです。
写真は定番のミクロワールドサービスのプレパラート・J-354です。珪藻の微細構造を見ることで顕微鏡の性能評価にも役立ちます。PC用のモニターへの出力をiPhoneで撮影しただけでもここまで見えています。
しかし、そんな能書きはどうでもよく、肉眼では見ることさえできない珪藻という微小生物の精巧な構造と、それが芸獣的に並べられたミクロの世界を堪能していただければと思います。
【やっぱり顕微鏡は覗くのが一番!】
これまで多くの方々にグレンデルの動画、写真を評価していただきました。もちろんそれはそれで嬉しいのですが、どんなに頑張ってもカメラを通した像は直接目で見た像の美しさには敵わないと思っています。
だからこそ直接顕微鏡を覗く機会を増やしていきたいのです。