松延康さんから「面白いものがあるから見に来ない!?」と誘われて見せてもらったのがこれ、ネムリユスリカ(Sleeping Chironomid)の幼虫です。
ネムリユスリカはアフリカの半乾燥地帯に生息するハエ目・ユスリカ科に属する昆虫で、岩盤にできる水たまりが幼虫のすみか。しかし、この水が干上がってしまうと逃げることができない幼虫は乾燥して代謝も全くなくなってしまいます。
ところがこの幼虫に水をかけるとあら不思議!
単に水を含んで膨らむだけでなく何と生き返って動き始めるというのです。
早速この幼虫に水をかけて観察しました。
これは観察前のパッケージ。乾燥剤とともに密閉されていました。
スタート直後(実際には1、2分後)
気分まだはビーフジャーキーといった感じでしょうか。
10分後
少しずつ水が浸み込んで、徐々に膨らみ始めます。
20分後
ある程度水が浸み込むと血液が流れ始めます。
そして体の一部分をピクピクと動かすようになります。
60分後
個体差や温度等の条件で異なりますが1時間もすると普通のアカムシと同じように動くようになります。
ネムリユスリカの乾燥体制は卵、蛹、成虫にはなく、あくまで幼虫のみ。
また幼虫の乾燥は何回か繰り返すことも可能とのこと。
同じ幼虫で再チャレンジしてみます。
ネムリユスリカの復活動画配信
撮影・編集 | 忍足和彦 |
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使用機材 | 自作マクロシステム |