少し前にミジンコを扱うピペットについてFaceBookに書き込んでいる方がいました。似たような作業をするにも使う道具には個性が出ますね。そこで私がミジンコを扱うときのピペットについて紹介します。(2022.10.13〜)
【①日常使っているのは2mLの駒込ピペット】
私が普段ミジンコに使っているのは2mLの駒込ピペットです。重要なのはまず先端の太さでD.pulexの成熟個体が通ることは必須です。一方、無駄に太ければ水と一緒に落ちてしまいます。
次に長さで飼育容器から取り出す時には深さにあった長さが必要です。もちろんメーカーや個体差もあるので何本か使って使いやすいものを残していく感じでしょうか。
入手時には赤いゴム球がついていましたが当然のことながら白いシリコンのものに変えています。
【②洗浄用ピペット】
撮影用に捕まえたミジンコを選んだり洗う時など手元作業には長さ20cm程度と駒込ピペットより短いこちらのピペットを使っています。
たまに行く理化学屋さんで見つけたのですが手作りらしく伸び具合や先端の太さが1本ごとに違うので扱うミジンコによって太めと細めを使い分けています。
ただこのピペット先日行ったらもう扱っていないとのこと。使い始めてからは20年以上で1本しか壊したことはないのですがもっと買っておけばよかったと後悔しています。
【③大型ミジンコにはパスツールピペットをカット】
実はこのページを作ろうと思ったのはこのピペットを紹介してみたかったからです。ネットで2本600円(送料込)で購入したという話を聞いたのですが単にパスツールピペットの先を切っただけのように見えたので…。
パスツールピペットはAmazonでも1本10円を切るなど単価は安いのですが1000本単位で売られていることが多く使う人によっては余ります。私はこれまで複数の知人から何度か100本単位でもらいました。(なので買ったことがありません)
私がこれを使うのは5ミリを超えるノロなどの大型用として。ヤスリで切れ目を入れて折ったら軽く紙やすりを当ててからガスバーナーで炙っています。パスツールピペットには細い部分、太い部分の長さの違うものがあるので②が入手できなくなった今では代わりの候補となっています。
【④作業用大型ピペット】
これは飼育しているミジンコに使うものです。水が極端に汚れてきた時に一匹ずつ捕まえていたのでは面倒なのでこれでまとめて吸い込みます。
購入したままでは口が小さいので大きめのミジンコにもダメージを与えないように適当と思う太さのところでカットしています。
これは20mL仕様なのですが10mLと比べると値段が極端に上がります。お店の人に聞いたところでは、ゴム球の問題とのこと。扱うミジンコがDaphnia pulexくらいまでかつ少しずつでよければ10mLがお買い得かもしれません。もちろん両方買ってみてD.pulexにもこちらを使っているのですが…。