フィールド観察用スライドガラス:DSM用

フィールドの顕微鏡観察では大まかに何がいるかが分かればいいということがあります。そんな時にはDSMを使っています。
そんな時に優先されるのは画質より操作性と安全性。そこでサンプルチェック用スライドガラスを工作してみたのですがなかなか満足できるものになりません。これを見てもっといいアイデアをいただけないかと期待してアップするところです。(2024.6.18〜)

【サンプルチェック:想定する顕微鏡はDSM&WSMS】

私がフィールドでのサンプル観察に使うのは主にDSM−1(リンクあり)ワイドスタンドマイクロスコープ・WSMS(リンクあり)になります。
DSMは倒立顕微鏡の形をしていて低倍から順に倍率を上げる必要がある時に使っています。対してWSMSはレンズ交換でかなりの高画質が期待できるのでミジンコ同定など低倍固定の高画質観察に向いています。

【DSMを前提に・カバーガラスは使わない】

以前屋外でカバーガラスを使って地面に落としたことがあります。これが誰かにケガをさせたら大ごとなので苦労して探しました。しかし屋外ではたいていが簡易観察。カバーガラスが必要なレベルでの画質&プレパラート作成は求められません。
DSMは通常のスライドガラスを前提とした長焦点の倒立方顕微鏡です。そこで簡単に工作してみました。まあ工作というレベルではありません。テープを切って貼っただけです。

【スライドガラスとテープだけ】

まずスライドガラスは薄めのものを選択しました(普段使っているマツナミでがは0.8~1.0mmと1.2~1.5mmタイプあり)。小型ケースに入れる時に1組でも余計に入れたいというのが理由です。
スペーサーとしてはビニールテープを使いました。初回使用では水で剥がれることもなかったので出る前チェックでいいでしょう。何枚か作るかもしれないので手持ちの色違いのテープを使いましたが厚さを変える(=2、3枚重ね)なども見分けやすくなります。
端もテープを貼るだけ。初回は耐水性のテープが見つからず代用品としましたがその場は持ちましたが数回の使用には耐えられそうもなし。あとで貼り直しました。

【使ってみて】

使い勝手はまずまずという印象ですがもう一工夫できそうな気もします。DSMに対してガラスが長いという感じもしたのですが…。
少しでも小さくしようと試したのは次のようなもの。幅2センチのガイドを当ててガラス切りでスライドガラスをカット。断面をヤスリ〜紙やすりで処理。ビニテを貼ってからはほぼ同じですが手間の割に効果なし。ま、結果無駄になる試行錯誤はつきものです。