これが私のフィールドスコープ:お外で楽しむ顕微鏡

屋外でも拡大観察したいことはありますが大きな顕微鏡を持ち出すことはできません。重いし壊すのはもちろんホコリにさらすだけでも大問題です。
そこで私がこれまでに試したものをいくつか紹介します。ちなみに私の目的はミジンコの大雑把な同定や小型プランクトンの確認です。
皆さんが肉眼だけでなくもっと細かいところまで観察するためのお役に立てれば何よりです。(2022.10.8〜)

【低倍だったらピーク スタンドマイクロスコープ(リンクあり)】

最近一番使っているのはピークのピーク スタンドマイクロスコープでミジンコ採集時の同定用です。対物、接眼レンズはRMS仕様なのでNikonのショートバレルから汚しても壊しても惜しくないもの(?)を選んで付け替えています。
鏡筒長は規格外ですがフィールドの簡易観察ではそこまでは気にしません。通常は対物5倍、接眼10倍としていますが、対物を10倍にするとミジンコ(D.pulex)の第一触角の細毛や尾爪の棘などがカリカリに見えます。
便利なのはTG-6との接続。仮の記録だけでなくWiFiを活かしてタブレットでの情報共有を可能にします。

【DSM−1(リンクあり)】

顕微鏡サイズと画質のバランスでは私の手持ちではこれがベストです。
課題は2つあって1つはXYが欲しいこと。せっかく低倍で探してから40倍まで持っていくには位置合せが難しくなります。
もう1つは照明。屋外なら曇りでも光量自体は十分なのですが場面によっては絞りがないと十分な観察ができないことがあります。

【Nikon H型】

このサイズで最高性能と言えばH型で決まりですがそれをフィールドで発揮できるかというとまた違ったお話になります。
観察容器からしてレンズ面にはカバーガラスが必要。使い勝手が良いとは言えません。
多くの方は買ってみたもののケースの肥やしということになるのではないでしょうか。私も屋外での使用はあきらめています。

【簡単に済ませるならルーペを活用】

とりあえず見るならルーペでしょうか。私が持っているものからいくつかご紹介しますが、一番左は日常カバンに入れているピークの10倍です。軽くて安い割によく見えるのですが販売中止になったかもです。
次は田んぼ作業時のリュックに入れているツァイスです。2枚のレンズがついているので倍率が3パターンになります。さらにスケールルーペがいくつか。倍率の高いものでは30倍をもっています。顕微鏡の対物4倍×接岸10倍に準ずる拡大になりますが周辺の画質はボロボロです。目的次第ですね。
両手を使いたければヘッドルーペがいいでしょう。虫眼鏡っていうのも使えるでしょう。

【本格的に観察するなら出前スコープ・バッテリー仕様で】

画質にこだわるなら出前スコープを持ち出します。LEDはもちろんモニターもスマホ充電用のバッテリーで2時間は保つことが分かっているので屋外イベントなどで活用できます。