顕微鏡撮影と機材:レーウェンフックの顕微鏡(レプリカ)

シンプルな作りでも意外によく見えるレーウェンフックの顕微鏡(2016.10.19)

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このホームページでは顕微鏡を「2つのレンズ群の組合わせによって拡大率を上げる観察機器」と定義して、単レンズによる拡大は「接写」「マクロ」と呼んで区別しているのですが、これは一般に「レーウェンフックの顕微鏡」と呼ばれているものなのでそれに従うことにします。

【こんな小さなレンズでも】

leeuwenhoek_2外側から見えるレンズの直径は約1ミリ(実際に埋め込まれているもののサイズはちょっと不明)。視野をキチンと見せるのは難しいので画像はありませんが、これが意外によく見えます。
このレプリカの倍率は約80倍だそうですが、レーウェンフックはこの手の顕微鏡で最大200倍以上の拡大率を得ていてメダカの尾を流れる血球も観察していたそうです。

【単レンズもバカにできない】

leeuwenhoek_3この時代にはロバートフックの複式顕微鏡があったにも関わらず単眼にこだわったこと(この時代の技術では球面収差や色収差の補正ができなかったのではという説あり)。
私自身がこれをまねて工作してみようとは思いませんが学ぶところがたくさんありそうです。
[写真はこの顕微鏡の所有者、Carl Zeiss Microscopyの田中さん]