ミジンコを扱うには先の太いピペットが必要です。まずは駒込ピペットが選択肢となるのですが意外に都合のいい先端太さのものは見つかりません。またプレパラートを作る時には長すぎることもあります。そこでパスツールピペットをカットして使うことにしました。(2024.5.30〜)
【駒込ピペットのデメリット】
ミジンコを扱うものとしてすぐに手に入るのは駒込ピペットでしょう。ただミジンコと言ってもオオミジンコのように4ミリになるものもありゾウミジンコやマルミジンコなど1ミリ以下のものもいるのでそれぞれに合ったものを探す必要があります。
またサンプルボトルに深さがあれば長いものが必要ですが取り出してからゴミを除いたり目的の1匹を取り出すには長さが邪魔にもなってしまいます。以前は写真下のシンプルなものを使っていたのですが購入店が取り扱いをやめてしまいました。
【パスツールピペットを活用!】
そこで始めたのがパスツールピペットの活用です。元は通常のガラス管で先が細くなっているので大型小型のミジンコに合わせて中間の適当なところでカットすればGOODです。
【ガラス切り&ガスバーナー】
一般のガラスと比べると切る部分はかなり薄いもの。ガラス切りはホームセンターで買いましたができるだけ細かい作業ができそうなものを選択しました。私は実体顕微鏡下で定規を下に径の大きさを考えながらカットしていますがなければヘッドルーペなどを使うことをお勧めします。
切り終わったら先はやすりで荒削りしさらに紙やすりで処理します。どうしても中にガラス粉が残るので手元側から水で流します。さらにエタノールを流せば乾燥も早くなります。最後はガスバーナーで炙って整えます。台所のコンロで簡単に済ませられるかもしれませんがやったことはありません。
【入手時のポイント:形状とお値段】
一口にパスツールピペットと言っても手元の太い部分と先の細い部分の長さはいろいろあるので選ぶ必要があるでしょう。私はこれまでに入手したものがいっぱいあるので適当に選んで使っています。
Amazonで見たところ1本単価は10〜15円くらいでしょうか(これより遥かにお高いものは除外)。ただ問題は総数です。単価が安くても短期に1,000本使い切るでしょうか…。適当本数分け合えるお友達がいるといいですね。
【再利用について】
パスツールピペットはそんなに高価ではないので汚れてきたら使い捨てでもいいのですが本当に気にいるようにカットするのは難しいもの。先端が汚れたら外側はスポンジで内側は歯間ブラシを加工したもので洗っています。