私が顕微鏡観察イベントに期待するのは実際に(キチンと整備された)顕微鏡を覗くことで一人でも多くの人に興味をもってもらうことです。これまで多くの方が見たことのないクオリティに喜んでくれているのでそれ自体には満足しているのですが…最近では本題ではないオマケの人気が上がっています。それがミジンコ水槽です。
お子さんよりお父さんお母さんでハマる人がいて工作の概要についても別ページで紹介していたのですが、最近になってネットで新たな百均LED(と言いながら330円)を知ってしまいました。今まではマイナーチェンジはしてきましたが今回はメジャーバージョンアップです。(2024.10.〜)
【新たに見つけたLEDで小型化】
初号機に大きな問題はありませんでしたが小型化は考えていたことです。ただ例え小さくできてもボタン電池を捨て続けるのは論外で充電式の単4電池3本が使えるタイプにこだわっていました。
ところが今回見つけたのは充電型でこれだと話が変わります。これは普通の顕微鏡にも使えることが分かったのでAmazonの類似品を買いましたが…使ってみると細かな違いはあるものです=機会があれば別に紹介します。
【水槽&ルーペはママイキ】
ミジンコ(Daphnia pulex)観察に変わりはないので水槽は初号機とほぼ同じ2ミリ厚。サイズはミジンコを泳がせるスペースとルーペの仕様で決めていきます。
ルーペは像のクオリティ、使い勝手=スタンド付きが便利、コストなどを考え合わせて同じものを引き続き使います。
【工作上の注意:まずは明るさ対策が必要】
注意すべきはこのLEDがやたら明るいこと、ってこれ一つで停電対策にもなるほどです。水槽を貼り付けるアクリル板(5ミリ厚)の内側の隙間にコピー用紙を挟み、ついでに周囲の余分な光をカットするため丸い穴を開けた黒紙も入れました。目を守るための工夫が必要です
光源にこだわる方はUVやブルーライトカットなども検討してフィードバックしていただけるとありがたいです。
【水槽工作について】
ルーペのスタンド内径が30ミリ。私は皮ポンチを揃えているのでゴムの外径は27ミリ丸、内径は12または15ミリ丸としました。ただしミジンコ(D. pulex)などは水中を泳ぎますがマルミジンコの仲間は水底を歩くように移動するので底は平らな方がいいこともあります。
ミジンコを狭い範囲に閉じ込めた方が観察しやすいと思われるかもしれませんがミジンコの入った一滴の水ここに入れるのは意外に難しいかもしれません。慣れるまでは少し大きめから始めることをおススメします。
【当面の課題:LEDの安定性が…】
実はこのLEDが顕微鏡にも活用できることもあって全部で20個ほど買いました。ただフル充電したはずなのに使い始めてあまり時間が経たないうちに落ちるものもあり。責任もっての購入先指定もできないので詳細は省きますが本気で使う前にはフル充電することと予備も準備しておいた方が良かれと思います。