私の出前スコープはかなり完成度が高いと思っているのですがそれでもできる改良は進めています。その一つとして近々のイベントに向けてボディをGH型に戻しました。少し前に対物レンズもFluorシリーズに変更しています。必ずしも性能アップではないのですが出前を重視しての変更です。
【XYステージ取り付け不要のGH型へ戻す】
NikonG型にはXYステージが後付けのG型と元々付いているGH型があります。
少し前にβとして紹介したのは4レボのG型です。当初は撮影重視でステージ横で操作する方がいいと考えていたのですが、キャリングケースやカメラバッグに入れての移動では接触の危険があるため現場での取り外しが必要。ただ出先での設置や撤収などで時間に追われるとそれも億劫になり本体をGH型に戻すことにしました。もちろん対物レンズは4本欲しいのでレボルバは付け替えました。
【対物レンズはFluorシリーズに】
出前スコープを使うお題の一つに小学校理科の授業でのお手伝いがあります。たまに生徒が珍しいものを見つけると出前スコープでモニターに映して皆で見るのですが問題はプレパラートにホールスライドを使うことです。
CFPlanApo40倍(NA0.95)は解像力はいいものの作動距離が短く深いところは見えません。かといってCFPlan(NA0.65)では画質の差がありすぎ。Fluor(NA0.85)はその中間で解像力はApoに近く作動距離もちょっとだけ長いのでトータルバランスからこちらを使うことにしました。ついでに10、20倍もFluorにしましたが4倍はないので旧アポ(CFPlanApoNA0.16)のままです。
【キャリングケースで一まとめに】
以前はカメラバッグを使っていましたがキャリングケースも使えるようにしました。底にはしっかりクッションを敷いて顕微鏡は底面サイズの板にネジ留めしていますがこだわる人には足りないと言われるでしょうか。右下のカメラとその上には光源とプレパラート作成小道具を入れますがこのケースはもうちょっとオシャレにまとめたいものです。
パソコンはリュックで背負ったりもしていたのですが道具より腰が大事なのでここに入れます。すでに自分が講師を務めるイベントではパソコンによるプレゼンと顕微鏡映像を切り替えていますがこれ1つにまとめられるのが便利です。
【三眼鏡筒やコンデンサーは変更なし】
鏡筒は重量最優先で常時振り分け型(カタログに出てないので型番不明)。コンデンサーはAchromat1.25で変更はありません。