これが私の顕微鏡③ かつての名器:ニコン・オプチフォト


顕微鏡微速度撮影の作品に関わっていた1980~90年代の主力は正立がオプチフォト、倒立がダイアフォトで、私が最初に購入した本格的な顕微鏡が中古のオプチフォトです。NikonがCF光学系を始めたのが1976年でオプチフォトは1978年に発売されたとのこと。現在、正立顕微鏡での撮影にはAxioplanを使っていますが、(車両が使える)出張デモの依頼にはこのオプチフォトを持ち出すようになりました。オプチフォトは基本性能が高く、生物顕微鏡として明視野、暗視野、位相差から偏光、微分干渉、蛍光観察ができるだけでなく、金属顕微鏡としてのパーツまで準備されているまさしく万能型の顕微鏡です。
ただし生産終了になってから時間が経つので各種パーツや修理部品が入手できる保証はありません。(2019.6.22)

【対物レンズ】

今でも多くの研究者がこの顕微鏡を使っています。

【コンデンサー】

PhaseContrastは明視野、暗視野、位相差観察に対応します。

【出張出力用:安価に撮影できるアダプタがあること】

以前は適当なカメラアダプタが入手できなかったオプチフォトですが久しぶりに持ち出してマイクロフォーサーズのカメラを着けたところ問題なく接続することができました。純正のCマウントアダプタ(C-DA)とマイクロフォーサーズへのへのアダプタで総額1万円以下です。さらに双眼とカメラの視野の差が小さいことが再起動したポイントです。
※オプチフォトの三眼鏡筒にはいくつかのタイプがあり私のはT型。C-DAが取り付けられないタイプもあるので入手時にはチェックが必要です。(2019.10.7追加)

【欠点の1つは照明用の電源】

オプチフォトに限りませんが古い顕微鏡の問題の1つは内臓のトランスが壊れて照明できなくなること。部品等のこともあり修理ができないことも多々あります。私のオプチフォトも壊れていて外部電源を使ったり、市販のLED装置を使ってみたりもしましたがイマイチ。
そこで試しにランプハウスを分解し、ハロゲンランプがあったところに高輝度LEDを入れてみたところまずまず使えることが分かりました。厳密な芯出しなどはこれからの課題ですが当面はこれで運用することにしています。