古い顕微鏡を使うときの問題の1つは照明装置です。PowerLEDが選択肢の1つなのですが簡単な方法があったので紹介します。(2024.12.12〜)
【PowerLEDと放熱板】
ニコンG型ではかつて実習用顕微鏡の照明装置としてミラーも使われていましたが毎回見え方に違いが出ます。
そこで照明装置として考えられるのがPowerLEDで私の顕微鏡でも何台かに使っています。ニコンG型はベース部分に直径50ミリの切り込みるので放熱版としてアルミ板を購入して工作していましたが改めてミラーを見てみると受け部分がそのまま流用できるのです。凹み部分は直径26ミリ深さ3ミリなので私が使っているLEDも収まるサイズ。信頼筋によれば放熱に都合のいいアルミ製ということです。
【出張時は乾電池で運用】
LEDの電源はいろいろな選択肢があるかと思いますが私が使っているモノは単4電池3本で点灯可。単4電池が4本入る電池ボックスの1本分のスペースに抵抗を入れて使っていますがイベントでの実績として半日程度はもっています。(念のため予備はもっていきますが)
固定は磁石にすると取り外しも簡単です。
【光量調節は可変NDで】
課題の1つは光量の調節です。展示でモニターに映すだけなら何もしなくてもいいのですが(生物種によってはダメージがあるかも)観察もするなら明るすぎたり倍率によっても違ってきます。
そこで活用しているのが可変NDフィルターです。1/2〜1/400などもっとも明るくしても半分はロスするのですが暗すぎてモノが見えないことはありません。あくまで簡易なので色のことなどは対象外とします。
サイズは遮光用の筒との相性で選びます。
【LED選択には気をつけて!】
LEDの中にはヒトの目に有害な波長をもつものがあります。通常=普通のライトとして使う時には問題なくても顕微鏡で明視野観察のように直接光源を見る観察法では要注意です。
使う前にスペックを調べたり有害波長をカットするフィルターを入れることをお勧めします。