レンズの前にものを置いたら次はフォーカスです。見たいものとレンズの距離を合わせます。(2019.8.15)
【使い始めの頃の合わせ方】
対物レンズは4倍を選びプレパラートをステージにのせたら顕微鏡を横から見ながら対物レンズの先端を近づけておきます。粗動装置でざっくりくらいでかまいません。(次のページを読むとどれくらいかの感じがつかめるでしょう)
この顕微鏡にはストッッパーがあってレンズがプレパラートにぶつからないようにを設定できるのですが、ストッパーのない顕微鏡もあるので注意してください。
次に接眼レンズをのぞきながら粗動装置を回して対物レンズをプレパラートから離していきます。フォーカスが合うところがあるはずです。だいたい合ったら微動装置でより厳密に見たいところにフォーカスを合わせましょう。
【フォーカス位置を覚えておこう!】
ここで大事なのはフォーカスが合っている状態を横から見ておくことです(上の写真の右)。レンズごとに先端からフォーカスが合うプレパラートまでの距離(作動距離)は決まっているのでこれを覚えておくと便利です。
自分の顕微鏡そしてレンズごとにフォーカスの合う距離を覚えておくと次に観察する時に無駄な操作をしなくてよくなります。
【倍率の高いレンズほど長い=プレパラートに近くので注意!】
たいていの顕微鏡には4or5、10、40といったレンズがついていますが、倍率の高いものほどレンズが長くなっています。それだけレンズをぶつけてしまう危険がますので注意が必要です。次のページでその使い方を説明します。
【どうしてもフォーカス位置がわからない時に】
見たいものが小さかったり数が少なくて真ん中にないためなかなか見つからないことは私にもたまにあります。ものが薄くなっていてカバーガラスとほぼ同じ位置にあるときはカバーガラスのエッジを真ん中にもってきてここにフォーカスを合わせます。そうすればだいたいのフォーカスはあっているはずです。
この状態でプレパラートをXY方向に動かせばものが見つけやすくなります。