今どきは(大人なら?)誰でももっているスマホを使えば顕微鏡撮影も簡単にできてしまいます。接眼レンズを覗くかわりにスマホのレンズを向けるだけ。ただし手もちでは写真がブレたり動画では画面が揺れたりするので固定した方がベター。これをモニターにつなげばもっと大きな画面でミクロの世界を楽しむこともできるのです。(2019.8・15から)
【取り付け方】
私が最初に見たのはV社の製品ですが1万円近かったので購入を断念して手もちのクリップとスマホホルダーをL字金具でつないで使っていました。ところが最近は1000円台前半でスマホアダプタが売られているので使ってみました。どれも鏡筒や接眼レンズにアダプタを固定してからスマホをセット。位置を調整してから裏側のネジをしめて固定します。
【アダプタ1】
これはアマゾンで最初に買ったものです。選択理由は一番安かったから。ただこのアダプタは先端を回すことでレンズを挟み込む仕組みなのですが強度不足でスマホをレンズに対してきちんとした向きに固定できませんでした。もちろん個体差はあるでしょう。
レンズとの接触部分に薄いゴム板を貼るなどすればいいのかもしれませんがとりあえず次を買ってみました。
【アダプタ2】
次に買ったのがこちら。2枚目の写真にあるように目いっぱいしめても鏡筒の太さに至らなかったのでゴムを巻くことで固定しました。ゴムの材質や厚さについてはもう少し改良が必要ですね。ちなみに私はもっと太い接眼レンズをもっているのでゴムなしで取り付けることが可能です。
どちらにしても文句を言ってはいけないお値段と思います。
【スマホ撮影でここまでできる! 達人を紹介します(2019.9.30)】
最近のスマホの性能は分かっていてもこれを顕微鏡に使うなんてと思っていたらさにあらず。スマホでここまでやれるというページ「エビ水槽のチビたん」があるのでここで紹介させていただきます。(リンク許可もらってます)まずはご覧いください。
ページを見ていけばわかるのですが使用している顕微鏡はNikon YS100LEDとのことで研究用よりは少し劣る教育用。それにVIXENのアダプタを介してiPod touchを取り付けて撮影しているとのこと。その組み合わせで微細な構造までを写しとる技術は恐るべきレベルです。
※VIXENのアダプタは先に紹介したものよりモノは良いと思いますがお値段もいいです。
さらに素晴らしいのは顕微鏡のためのアプリmScopePalをご自身で開発していること。顕微鏡撮影に必要なホワイトバランスや露出補正などの機能を備えているというものでユーザーが作ると痒いところに手が届く素晴らしいツールになっています。