ここでは一眼レフカメラを使った顕微鏡撮影にモニターが必要かどうか、どんなモニターを選ぶべきかについて書いてみます。(2024.8.18〜)
【動画撮影にはモニターが必須】
顕微鏡は覗いてナンボで写真は撮れればOKという人もいます。これが固定標本や無生物など動かないものなら時間をかければキチンとした画が撮れるかもしれません。
ところが動きのあるプランクトンとなると話が違ってきます。さすがに一眼レフカメラの小さな液晶画面ではフォーカスどころではありません。大型のモニターが必須です。
【解像度とサイズ】
私もはじめて4K収録できるカメラを買った時は20インチ程度のハイビジョンモニターを使いました。これでフォーカスを外すことはなかったのですが…。
とある顕微鏡観察会にそのカメラを持ち出して置かれていた4Kの50インチモニターにつなぎました。すると何とセンサーに汚れが見つかりました。仕事として撮影する身としてはありえないこと。大反省しました。
モニターに求める解像度は撮影フォーマットに準ずるものと思います。ハイビジョン撮影ならハイビジョンモニター、4K撮影なら4Kモニターが基本ですが個々の画素があまりに小さいと十分な効果が得られません。私としては4K撮影なら最低でも27インチと考えており、実際に顕微鏡横に置いてあるのは32インチです。
【色について・正式には業務用モニターを使うべきですが…】
問題は解像度だけなく色も重要なファクターです。一般的な撮影できちんとした人たちは業務用のモニターを使っており、役者さんのお肌などに気を配ります。
では顕微鏡でも業務用のモニターを使うべきかと言うとそれは別問題と考えています。顕微鏡撮影でできることはまずホワイトバランスを取ることですが根本的には照明でどのような光源を使うかです。できるだけ演色性の高いLEDを選んだりハロゲンランプなら早めの交換です。
私の対応策の1つは諦めです。