田んぼの学校|田んぼの生きもの(2015.7.19→2016.11.16更新)
田植えから1ヶ月とちょっと。一番草(田植え後最初の雑草取り)に合わせて生きもの観察がありました。農薬を使わない田んぼならでは生きものもいろいろと見ることができました。
【ホウネンエビ(動画あり)】
卵で冬を過ごしたホウネンエビは田んぼに水が入り温度が上がると一斉に孵化します。2週間をほどで発生のピークをむかえます。
「豊年」という言葉が示すようにホウネンエビが多く出てくるのは温度や栄養状態など田んぼの環境が整った証しと言われたそうです。
【コマツモムシ(動画あり)】
この田んぼでは元気に泳ぐため最も目立つ昆虫の1つです。
普段は水の中程で背泳ぎをしていますが時々水面にお尻を出して呼吸をします。
【シオカラトンボ(幼虫)】
田んぼでは定番のトンボです。
保護色をしていますが目が慣れてくると土からの微妙な盛り上がりで見つけられるようになります。
【シャジクモ】
シャジクモは比較的どこにでも見られる藻類とされていますが、農薬に弱いため極端に減った絶滅危惧種だそうです。
この田んぼには無農薬だからこそ残っている生きものがいろいろ見られますがシャジクモもそれを象徴する1つです。
【アミミドロ】
夏場の雑草取りのメインは浮き草と糸状の藻類です。糸状の藻類で最も知られているのは理科の教科書に良く出てくるアオミドロですが、実際に池や田んぼにあるものを顕微鏡で見てみると大半は違う種類です。
アミミドロは淡水性の藻類で五角形か六角形の網目状になっていますが、予備知識をもっていてもよほど目が慣れていないと水の上から見ただけで識別するには難しいでしょう。